それでは具体的に、
ウイルスとは何なんでしょう?
基本的には、タンパク質と核酸からなる小さな粒子です。
といっても、ちんぷんかんぷんですよね。
もう少し詳しく説明すると、
DNAとかRNAという遺伝子情報をもったものが、
カプシドと呼ばれる殻で覆われたものです。
さらに、それがエンベロープと呼ばれる膜で覆われているものもあります。
この様に、ウイルスは非常に単純な構造ですが、
それ故に自分では増殖する能力がありません。
生きている細胞に寄生して、増殖します。
僕自身、専門家でも何でもないので、
書いていてもはっきりと理解できている訳ではありませんから、
だから何?って思われている方が大半じゃないでしょうか?
なかなか簡単に説明するのは難しいのですが、
ウイルスは非常に小さい粒子で、
自ら増殖することができないため、
人間や動物、又は植物などの生きている細胞に寄生して
自分の遺伝子情報のコピーを作らせることで増殖しているものになります。
少しはイメージできたでしょうか?
このウイルスの代表的なものとして、
インフルエンザウイルスやノロウイルスがあります。
この2種類のウイルスですが、
インフルエンザウイルスは、
前で説明した構造のエンベロープで覆われたタイプです。
そして、ノロウイルスは、
エンベロープをもたないウイルスです。
なんだか、膜(エンベロープ)で覆われている
インフルエンザウイルスの方が強力の様な気がしますが、
実際は逆で、
ノロウイルスの方が消毒という意味では厄介です。
インフルエンザのように
エンベロープをもつウイルスは、
アルコールで消毒できます。
アルコールが膜を壊して、ウイルスを不活性にしてくれるからです。
一方、ノロウイルスのようなウイルスは、
もともとそのような膜で覆われていないため、
アルコールに対する抵抗性が強く、消毒が難しいのです。
だから、これらのウイルスの消毒に効果的なのは、
カプシド(たんぱく質)を破壊してくれるものになるのです。
その代表例が次亜塩素酸ナトリウムです。
強アルカリ電解水も、タンパク質を溶かすという意味では
化学的には効果があると言えるでしょう。