希釈しましょう(原液はpH13以上)
水洗剤は、pH13.0とpH13.2との2タイプ。これって、大して違わないような気がしますが、化学の世界では結構大きな差なんです。当社がご家庭での使用でおススメの濃度はは、pH12.5です。これは、洗浄力と除菌力のバランスが良いと考えているからなのですが、このpH12.5にするための希釈率が随分と違ってきます。
pH13.0をpH12.5にするには、3倍(原液:水=1:2)に希釈します。一方、pH13.2の場合は、5倍(原液:水=1:4)の希釈になります。水洗剤の2ℓボトルの場合、pH13.0ならば6ℓ分の洗剤ですが、pH13.2ならば10ℓ分の洗剤になり、出来上がりで4ℓも違います。
ご使用の目的・用途に応じて適切な濃度に希釈いただくと、より経済的でお財布にも優しい洗剤になります。
希釈率とpH値
希釈率とpH値の関係は以下の表の通りです。
希釈率 | pH13.0原液 | pH13.2原液 |
---|---|---|
2倍(1:1) | 12.7 | 12.9 |
3倍(1:2) | 12.5 | 12.7 |
5倍(1:4) | 12.3 | 12.5 |
10倍(1:9) | 12.0 | 12.2 |
20倍(1:19) | 11.7 | 11.9 |
30倍(1:29) | 11.5 | 11.7 |
100倍(1:99) | 11.0 | 11.2 |
使用目的別参考pH値は以下の通り。
pH値 | 使用用途 |
---|---|
13.0以上 | 油汚れが特にひどい箇所 |
12.7 | レンジ、オーブン、換気扇、空調、流し台、調理器具、食器類 |
12.5 | 電化製品、テーブル、床、洗面台、ドアノブ |
11.5 | 窓などのガラス製品 |
水洗剤は、除菌剤ではないため、除菌用としてのご使用はおススメしませんが、十分な除菌効果を発揮させるためには、pH12.5以上でのご使用が望まれます。
pH値が下がるほど、除菌効果は減少し、細菌の種類によっては効果がなくなる場合があります。